大涌谷は、火山の迫力と大自然の魅力をダイレクトに感じられる箱根屈指の観光スポット。黒たまごを味わい、噴煙を眺め、学びと癒しのひとときを体験できる、まさに「五感で楽しめる」場所です!
箱根を訪れるなら、ぜひ外せない立ち寄り先のひとつ。天気と服装に注意して、ぜひ大涌谷の鼓動を体感してみてください!
大涌谷の基本情報
- 名称:大涌谷(おおわくだに)
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251-1
- URL:https://owakudani.com/
- 入場料:無料(自然散策路やジオミュージアムは別途費用)
- タイプ:自然観光
電車
強羅駅→早雲山駅ケーブルカー10分→大涌谷駅ロープウェイで10分
バス
小田原駅から伊豆箱根バス「大涌谷」下車約50分
箱根湯本駅から伊豆箱根バス「大涌谷」下車約35分
車
小田原西ICから約30分
御殿場ICから約45分
駐車場
あり/有料
大涌谷とは?
大涌谷は、約3000年前の箱根火山の水蒸気爆発によって形成された火山地形で、現在でも活発な火山活動が続いているエリアです。白く立ちのぼる噴煙と硫黄の香りが特徴的で、火山の息吹を肌で感じられる場所として知られています。
昔は大地獄と呼ばれていて、1873年(明治6年)に、天皇の行幸に伴い、親しみやすいように「大涌谷」に改名されたそうです。
観光地としての大涌谷は、箱根ロープウェイの中間地点に位置し、富士山を望む絶景ポイントとしても人気!「黒たまご」などの名物グルメや、散策路を通して火山活動のリアルを体験できる貴重なスポットです。
大涌谷に行ったときの情報
- 時期:2022年11月下旬
- 天気:曇・晴れ/気温:5〜15℃
- 移動手段:車
- 滞在時間:1時間半位
- 費用:駐車場代のみ
ライブから弾丸旅行で箱根に向かい、学生の頃に行った大涌谷へ「せっかくだから改めて行きたいね」との話になり、ドライブがてら立ち寄りました!
この時のプランはこちら
記事を書いたらリンクを貼ります。
大涌谷のおすすめポイント
噴煙地
まずはメイン!地面からモクモクと白い噴煙が立ち昇る「噴煙地」が広がっています。


火山ガスの影響で、周囲には独特の匂いが立ちこめ、まさに「生きている火山」を感じさせる光景です!視界がクリアな日には、富士山をバックにした絶景写真も狙えます。
延命地蔵
大涌谷噴煙地へむかう手前に延命地蔵尊(えんめいじぞうそん)があります。地蔵尊のすぐそばには、神泉の湯(しんせんのゆ)と呼ばれる温泉の湧き出し口があり、湯かけ地蔵もあります。
この地蔵尊は、弘法大師(空海)ゆかりの場所と伝えられています。1,200年以上前、平安時代の高僧である弘法大師が箱根山を訪れた際、火山活動の厳しさと地獄のような風景に心を痛め、地蔵菩薩を祀り、人々の救済を祈願したとされています。延命子育ての地蔵とも呼ばれ、黒たまごが「7年寿命が延びる」と言われている由縁にもなっているそうです!
自然研究路
箱根山の火山活動が活発化したため、2015年5月から立入禁止になっていた大涌谷噴気地帯ですが、2022年3月から、事前予約制(800円)で40分ほどのガイド付きコースで散策できます。延命地蔵尊、展望台、たまご蒸し場などが見学できるようになっているそうです。


現在は安全管理のために事前予約制・ヘルメット着用での入場となっているそうです。間近に噴煙地の地熱や硫黄臭を体感でき、地球のエネルギーを肌で感じられる貴重なルートだそうです!私は行けませんでしたが、行ってみたいですね。
なぜ黒たまごが有名なの?
箱根の大涌谷で「黒たまご(黒いゆで卵)」が有名な理由は、地熱と火山ガスによる特異な調理法と、長寿の言い伝えにあるそうです。
黒たまごの黒い殻は、卵に含まれる鉄分と火山ガス中の硫化水素が反応してできる硫化鉄によるものです。殻の色は真っ黒ですが、中身は普通のゆで卵と同じで、とても美味しいです!ちなみに、お湯で普通に調理したゆでたまごと比較してうまみ成分が高くなっているそうです。自然の力がつくり出す、まさに地球の恵みですね!
そして黒たまごには「一つ食べると七年寿命が延びる」という言い伝えもあり、縁起物として親しまれています。かつて、延命地蔵尊の近くに黒たまごの温泉池があったことや、7年という数字は縁起のいい数字であることから言われはじめたそうです。
大涌谷の黒たまごは、1955年(昭和30年)に販売が開始されたそうです。当時、観光地として整備が進められていた中、温泉池で卵をゆでてみたところ、殻が黒く変化するという現象が発見され、定番土産として定着していったらしいです!




黒たまごは、大涌谷くろたまご館で購入できます。また、黒たまごをモチーフにしたお土産も多く販売されていました。
黒たまごモニュメント
名物の黒たまごを象徴する巨大な「黒たまごモニュメント」がありました。場所は、黒たまご館の駐車場側とロープウェイ側の入り口付近にあります。ちなみにモニュメント以外にも黒たまご館の入り口にパネルやハローキティさんのオブジェもありました!



噴煙と山肌を背景に、真っ黒な卵の巨大モニュメントは、訪問の記念撮影にいいですね。角度によってはバックに富士山も見えます!
くろたまご館

お土産ショップやカフェ、観光案内所などが入る複合施設です。
施設の中には「涌わくキッチン&カフェ」や「くろたまショップ」があり、黒たまごにちなんだお菓子やグッズ、地元の特産品なども手に入るため、おみやげ選びにも最適ですね!
また、ジオミュージアム(有料:100円)もあり、大涌谷の火山活動や地形、自然環境について学べる展示も楽しめるそうです!

ジオミュージアムに気がつかなくてスルーしちゃってました。
3つのグルメスポット
大涌谷では、「ゆ〜らんど」「極楽茶屋」「涌わくキッチン&CAFE」などで食事が楽しめます。
自然研究路の入り口でひと休み「ゆ〜らんど」
大涌谷自然研究路の入口近くにある「ゆ〜らんど」は、店内外にベンチやテーブルが用意されているので、富士山や大涌谷の景色を眺めながらゆっくり休憩できます。
黒たまごをイメージした名物の「たまごソフトクリーム」や玉こんにゃくなどの軽食があります。店内の座席だけでなく、外にもレジがあるので、気軽にテイクアウトも可能です。
しっかり食べたい人には「極楽茶屋」
ロープウェイの大涌谷駅を出てすぐの場所にある「極楽茶屋」は、黒たまごと並んで定番の立ち寄りスポット。どんぶりやラーメン、うどん、カレーなど、しっかり食事がとれるメニューがそろっています。
ここでも、黒たまごが販売されているので、おみやげに買っていくことも可能です。
絶景カフェでくつろげる「涌わくキッチン&CAFE」
「涌わくキッチン&CAFE」は、大涌谷くろたまご館の2階にあり、窓際の席から大涌谷を一望できる穴場スポット!


景色を落ち着いて楽しみながら休憩したい人におすすめです。また、くろたまご館で買った黒たまごを店内で食べられます!
周辺もトレッキングするなら大涌谷湖尻自然探勝歩道
登山愛好家や自然好きにおすすめなのが、この探勝歩道だそうです。大涌谷から芦ノ湖・湖尻方面へ続くルートで、火山帯ならではの荒涼とした景色や高山植物が楽しめます。やや健脚向きではありますが、1.3kmほどの整備された道が続いていて、約35分ほどのコースだそうです!