静岡県の西伊豆に位置する沼津市戸田(へだ)は、風光明媚な漁師町として知られているそうですが、名産には、駿河湾の深層水を使って丁寧に作られた天然塩「戸田の塩」があるそうです。
御浜岬海岸近くで、たまたま発見した製塩所に行きました!
戸田の塩とは?
まずは「戸田の塩」について調べてみました。
戸田の塩は、静岡県沼津市戸田地区で作られている海塩で、最大の特徴は、「駿河湾深層水」を原料にしていることです。この深層水は表層の海水とは異なり、太陽光が届かず、水温や水質が安定しており、豊富なミネラルを含んでいます。
一般的な食塩は、塩化ナトリウムが主成分ですが、戸田の塩は、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルがバランス良く含まれているのが特徴。これらのミネラルが、塩味に深みとまろやかさを与え、料理の素材本来の味を引き立ててくれるそうです!
▼一般的な塩と戸田の塩の違い
項目 | 戸田の塩(天然塩) | 一般的な食塩(精製塩) |
---|---|---|
製法 | 伝統的な平釜製法 | イオン交換膜法などの工業的手法 |
原材料 | 駿河湾の海水 | 精製された塩化ナトリウム |
成分 | ミネラルが豊富 (マグネシウム、カルシウム、カリウムなど) | ほぼ塩化ナトリウム(NaCl) |
風味 | まろやかで旨味がある | シャープで塩味が強い |
製塩方法は、時間と手間をかけて海水を煮詰め、結晶化させていく「釜炊き製法」。深層水を、昔ながらの伝統製法でじっくりと煮詰めて作られるのが戸田の塩だそうです。
汲んだ深層水を塩釜に入れ、薪を燃やし、何時間も海水を煮詰め、底にたまった塩を網ですくいあげる工程を繰り返し、そこから更に1ヶ月熟成させて作っているそうです。
この塩づくりは、かつて江戸時代から明治にかけて盛んだった塩づくりですが、製塩業が廃れ、長らく“幻の塩”と呼ばれていたそうです。しかし、それが1995年、地域の方々の手によって復活。
長い間姿を消していた伝統的な塩づくりが復活し、現在も手間ひまかけて生産されているそうです。
戸田塩の会の塩基本情報
戸田の塩を作っているのが、「NPO法人 戸田塩の会」。地元の有志を中心に結成されたこの団体は、地域の伝統文化を守りながら、駿河湾の恵みを活かした地域活性化・観光資源としての塩づくりを育てていらっしゃるそうです。
- 名称:NPO法人 戸田塩の会
- 住所:静岡県沼津市戸田3705-4
- URL:https://www.npo-hedashio.jp/
- タイプ:自然観光
電車とバス
JR東海道本線沼津駅から伊豆箱根バスで約1時間
「木負(きしょう)」または「御浜岬」バス停で下車
車(高速利用)
東名高速道路沼津ICから約40~50分程度
新東名高速道路沼津長泉ICから約40~50分程度
駐車場
御浜岬海岸の無料駐車場
※海水浴シーズンなどは混雑するそうです。
製塩所では、戸田の塩の製造工程を間近で見ることができるほか、塩づくり体験(要予約)や、お土産用の塩の購入も可能でした。行かれた方は是非!
NPO法人戸田塩の会に行ってみた
- 時期:2013年7月上旬頃(平日)
- 天気:晴/気温:不明
- 移動手段:車
- 滞在時間:15分(体験するなら1時間程度)
この時のプランはこちら↓↓
☆作成したらリンクを貼ります!
御浜岬海岸散策を終えて、移動しようとしたら、戸田塩の看板を発見しました。ちょっと何の場所なのか気になって覗いていたら、中にいた方から声をかけていただき初めて戸田塩の製造を行う場所だということを知りました!


先程の「戸田の塩とは?」でも詳しく紹介したとおり、この施設では、戸田湾の海水をくみ上げ、薪でじっくり煮詰めて塩を作るという、昔ながらの製法が受け継がれていました。
販売もされており、出来立ての塩を少しだけ試食させていただきました。普段の塩と異なり、とてもまろやかでびっくりしました!
他にお客さんもいなかったからか、塩の作り方なども丁寧に教えていただき楽しかったです。ちょっと「塩すくいしてみる?」と声もかけていただいたのですが、すでに海岸散策で汗だくになっていて、いち早く涼みたかったので、さっと見せてもらうだけにしました。貴重な体験なので、お言葉に甘えればよかったですね!
塩すくい体験は、予約制でやっているみたいなので次は体験してみようと思います。
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