熱海のパワースポットとして有名な來宮神社に行ってきました!來宮神社は、縁結び、商売繁盛、無病息災、健康長寿、金運、そして禁酒などのご利益があるとされているパワースポットです。参拝の様子や大楠など、調べた内容をご紹介します。
來宮神社の基本情報
- 名称:來宮神社(きのみやじんじゃ)
- 住所:静岡県熱海市西山町43-1
- URL:https://kinomiya.or.jp/
- タイプ:寺社仏閣
電車
JR来宮駅から徒歩約5分
JR熱海駅から徒歩約18分
車・タクシー
JR来宮駅から約2分
JR熱海駅から約6分
駐車場
・来宮神社第一駐車場(有料/約10台)
・来宮神社第二駐車場(有料/約10台)
・来宮神社第三駐車場(有料/約20台)
・来宮駅前市営駐車場や有料パーキング
神社の駐車場は、近い順に第一、第二、第三となっています。

神社に近い駐車場は、10台だったので、混んでいる可能性も考えて、第三駐車場に車を停めました。
駐車場に着く頃には、どしゃ降りになっていて一番近い第一駐車場も空いていました笑
來宮神社ってどんな所?
來宮神社は、縁結び、商売繁盛、無病息災、健康長寿、金運、そして禁酒などのご利益があるとされているパワースポット!
來宮神社は、静岡県熱海市にある由緒ある古社で、創建はおよそ1800年以上前、推定で5世紀ごろ(西暦400〜500年頃)とされています。奈良時代より前から、この地の人々によって自然と共に大切にされてきたそうです!
御神木は、樹齢2100年とも言われる「大楠」。木に神が宿るという巨木信仰が強く、木々に囲まれたこの地は「神が降り立つ森=木の宮」として信仰を集めてきました。主祭神である「五十猛命(いそたけるのみこと)」は、植林・再生の神様。大地の恵みを授ける存在として信仰され、漁師や山の民、農耕民の守り神としても親しまれてきたそうです。
また、「來宮(きのみや)」という社名には、「神が来る場所」または「木の神を祀る宮」という意味が込められており、大自然と共に生きてきた熱海の歴史と心が詰まった神社です。
來宮神社へ行ったときの情報
- 時期:2025年5月上旬頃(土日祝)
- 天気:大雨/気温:15~23℃
- 移動手段:車
- 滞在時間:約40分
この時は、あいにくの大雨。駐車場についた時が一番雨が強かったですが、その後、少し雨が落ち着いたのでラッキーでした!40分ほどの滞在でも、十分に見どころを巡れた印象です。
來宮神社参拝のポイント
木々に包まれた入口と朱色の鳥居
來宮神社の入口には、鮮やかな朱塗りの鳥居があり、その奥に「來宮の杜」と呼ばれる神聖な森が広がります。鳥居の正面には、写真撮影用の木が設置されていてフォトスポットにもなっているみたいですね!


入る時はお辞儀をして端を歩き、中に入ると木々に守られて雨も更に弱く感じられました。
第二大楠で「家内安全」や「人間関係」を祈願
來宮神社の御神木といえば、「大楠」が有名ですが、その手前に第二大楠があります。第一ほどの樹齢や規模はないものの、こちらも樹齢1300年を超えているそうです。


さらには、江戸時代初期に落雷を受けても保ち続けているそうです。今なお、枝葉が青々と茂り続けており、落雷にも負けず、逆境に負けない強さと再生のシンボルとなっているそうです。
困難や試練を受けても立ち直る強さから、家庭安全・人間関係の修復・再生などを祈る場所として支えとなっているそうです!
3つのお社!三峯社・稲荷神社・来宮弁財天
來宮神社の境内には、本殿だけでなく3つの小さなお社が点在しています。それぞれに異なるご祭神とご利益があり、見た目の美しさだけでなく、信仰の深さも感じられる場所です。
狛犬ではなく「狛狼」が出迎えてくれる三峯社

本殿に向かう参道の途中、左手の石段を上った先に現れるのが、三峯社(みつみねしゃ)です。
埼玉県秩父の三峯神社から分霊を迎えたとされています。
三峯社の大きな特徴は、神使の狼。かつて狼は、シカやイノシシといった野生動物による農作物の被害から、田畑を守る存在でした。そのため狼に「守り神」としての力を見出し、盗難除けや魔除けなどの厄除けの象徴として崇めてきたそうです。
このような背景から「おいぬさま」として、勇ましい「狛狼」が、神使として鎮座しているそうです。
朱鳥居とお稲荷様が迎える「商売繁盛」の稲荷神社

手水舎の横奥にあるのが、稲荷神社です。
京都伏見稲荷大社から分霊を迎え、京都の稲荷神社のように、小ぶりではありますが、朱塗りの鳥居がいくつも連なっています。
稲荷神社には、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が祀られています。宇迦(うか)とは、貴い食物という意味で、五穀豊穣の神さまとして信仰されているそうです。
金運と芸能の神の弁財天と弁天岩
手水舎から進んだ右手側には、弁財天(べんざいてん)と弁天岩(べんてんいわ)があります。
弁財天は七福神の中で唯一の女神で、音楽・芸事・財運の神様です。江戸時代に徳川家臣・大久保将監がこの岩の前で祈願して見事出世したという伝説も残っているらしく、「出世運」の願いを託すのにぴったりの場所とされ、芸能や出世、商売繁盛などが祈願されているそうです。
その手前にあるのが、弁天岩。弁天岩には蛇神が棲むという伝承が伝わっています。弁財天はもともと水と結びつきの深い神様で、蛇(または龍)はその神使・使いとして知られています。蛇は「水」「再生」「金運」「生命力」の象徴だそうです。
身体にとりこみ清める御神水

御神水(ごしんすい)は 、來宮山から湧き出た清水だそうです。お水取りは、初穂料1,000円を納め、水は細く静かに流れてくるので、ゆっくり汲み取られてください。
飲んで清めることで、日常に神社のご神徳を取り込む行為になり、健康成就・運勢開運となるそうです。
本殿と御祭神に参拝
境内の中・本殿の手前には、落ち葉がハート型にまとまっています。ハート型で可愛いと思いますが、これはハートではなく、ハートを逆さにした「猪目」です。イノシシの目に似ていることから、猪目とよばれ、魔除けや福を招く、型だそうです。他の神社でも時々見かけますよね!




また、來宮神社には、古くから人々の暮らしを見守ってきた三柱の神々がまつられています。
日本武尊-武勇の神-
日本武尊は、第12代・景行天皇の時代に活躍した人皇です。この地へ軍を進めた際に、住民への思いやりや、産業の発展に尽くしたと伝えられています。その優れた武勇と、決断力をたたえて、祀られているそうです。
また日本武尊が、この地を訪れた際、村人がお酒でもてなそうとしましたが、彼はそれを断って立ち去ったそうです。この逸話から「酒席に来ない=来ず宮(こずみや)」と呼ばれ、それが「來宮(きのみや)」の由来になったとも伝えられています。
そのため、來宮神社は、禁酒や断酒を願う人々から「禁酒の神様」として親しまれているそうです。境内では「禁酒の誓い」を絵馬に託すこともでき、お酒だけでなく、悪習を断ちたい人にも心強い神様です。人生の節目に、自分を律したいと願う方におすすめのパワースポットだそうです!
五十猛命-自然保護の神-
自然を慈しみ、木々を育てる神様として知られる五十猛命(いたけるのみこと)は、スサノオノミコトの御子神です。父と共に大陸を旅し、さまざまな樹木の種を日本に持ち帰って植えたとされ、自然保護や環境再生の象徴ともいえる存在です。來宮神社へは、和銅三年(710年)にまつられたと伝わり、現在でも「木の神様」として親しまれています。
大己貴命-商売繁盛・健康祈願の神-
大国主命(おおくにぬしのみこと)とも呼ばれる大己貴命(おおなもちのみこと)は、スサノオノミコトの御子神でもあり、福の神「だいこく様」としてもおなじみです。
かつて出雲の地から海を渡り、自然豊かな伊豆の地や温泉に魅了され、この地に住まわれたと伝えられています。來宮神社では、商売繁盛や健康祈願の神様として厚く信仰されており、祀られているそうです。
來宮神社の斎館「神楽殿」

この神楽殿は、神事やご祈祷を執り行うための神聖な空間で、人生の節目となる「厄除け」「安産祈願」「七五三」「初宮参り」など、さまざまなご祈願を受け付けていて、事前予約での個別祈祷も可能だそうです。
※ご祈祷の受付時間や内容は時期により異なるため、訪問前に公式サイトで確認されてください。
樹齢2100年以上の大楠!国指定天然記念物の御神木
本殿の左の道を進んでいくと、來宮神社の象徴ともいえる大楠(おおくす)にたどり着きます。第二大楠よりも更に長い樹齢は、なんと2100年以上だそうです。2100年前というと、弥生時代の中期から後期。




すごい樹齢ですね!
弥生時代から今もなお生き続けているこの木は、まさに「生命力の象徴」ともいえる存在で、国の天然記念物にも指定されていて、日本屈指のパワースポットとして知られています!



大楠は、落雷や台風などの自然災害などの、数多くの天災を乗り越えただけではないそうです。江戸時代末期、村の訴訟費用を賄うために境内にあった七本の楠のうち五本が伐採されてしまいました。残るこの大楠も切ろうとしたとき、白髪の老人が現れて阻止したそうです。その老人の姿が消えたあと、使おうとしていた大鋸(おが)は真っ二つに折れ、人々はこれは神の意志だと悟り、伐採を取りやめたという逸話もあるそうです。
「神の魂が降りてくる依代(よりしろ)」とされてきた特別な木です。來宮神社の旧名「木宮明神」には、まさに「木」を敬う精神が込められていたことがわかります。
また、幹のまわりを一周すると「寿命が一年延びる」「願いが叶う」とされ、多くの方の心の支えになっているそうです。
杜の屋上・茶屋・参集殿・お守り
大楠からまっすぐ進むと杜の屋上と呼ばれる広場があり、フォトスポットとなっています。



そこから階段で、カフェ、参集殿へと階段で下りて行けるようになっていました。カフェには、和スイーツや抹茶、軽食などがあり、境内を見おろしながら楽しめるので、参拝後の休憩にぴったりですね。


1階には、参集殿があります。参拝の記念にいただける御朱印も人気みたいです。季節や特別な祭事に合わせて、期間限定デザインが登場することもあり、コレクション目的で訪れる人も少なくないそうです。
また、お守りの種類もとても豊富でした!中でも「大楠守」は、御神木の力強いエネルギーをいただけるとされて大人気。ほかにも、新しい一歩を踏み出す人にぴったりの「再出発祈願守」や、「禁酒守」「仕事守」など、様々な守りが揃っていました。
ライトアップされた境内の幻想的な雰囲気
來宮神社は、日没から23時までライトアップされているそうです!私は行っていないのですが、大楠や鳥居、本殿が幻想的に照らされ、昼とは異なる神秘的な表情を見せてくれるそうです。
再出発したい時、願いを叶えたい時、心をリセットしたい時におすすめの、熱海の名パワースポットですね!