静岡県伊豆市にある修善寺温泉は、情緒ある温泉街として人気の観光地。川沿いには風情ある橋がいくつもかかり、竹林に囲まれた小径や歴史的な建造物が点在し、どこを歩いても絵になる風景に出会えました!
修善寺には「恋の橋めぐり」や「スタンプラリー」といった、ちょっとした遊び心をくすぐる楽しみ方もありました。今回は、実際に私が巡ったルートをもとに、修善寺温泉の魅力をご紹介します。
「恋の橋めぐり」については別の記事で紹介しているので、是非ご覧ください。
修善寺温泉 スタンプラリーとは
私が行った時にあったのが、修善寺温泉の「北条と源氏ゆかりの史跡めぐり」スタンプラリー!どうやら期間限定だったようで、今は行っていないみたいです。
当時の思い出ですが、北条と源氏にゆかりのある場所を巡るデジタルスタンプラリーで、現地の看板を見て気が付いたのでその場でQRコードを読み込んでアプリをインストールして集めました。

スタンプのポイントは全部で13箇所あり、パネルのQRコードを読み取ってキャラクター画像をゲットするものでした。
スタンプ4個で、近くのカフェやお店のサービス券がもらえたり、その他のプレゼントに応募出来るみたいな内容でした!
全部はゲット出来ませんでしたが、その時のスポットは下記の場所でした!
- 修善寺駅(しゅぜんじえき)
- 横瀬八幡神社(よこせはちまんじんじゃ)
- 筥湯(はこゆ)
- 指月殿(しげつでん)
- 源瀬家の墓(みなもとの よりいえ)
- 奥の院(おくのいん)
- 源範瀬の墓(みなもとの のりより)
- 竹林の小径(ちくりんのこみち)
- 日枝神社(ひえじんじゃ)
- 独鈷の湯公園(とっこのゆ こうえん)
- 赤蛙公園(あかがえるこうえん)
- 独鈷の湯周辺(とっこのゆしゅうへん)
- 安達藤九郎盛長の墓(あだちとうくろうもりなが)
修善寺温泉に行った時と巡った時の情報
まずは行った時の基本情報です!
- 時期:2022年4月中旬頃(平日)
- 天気:雨・曇/気温:12.3~17.4℃
修善寺温泉旅行で「湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川」に宿泊して、2日目に修善寺散策をしました!修善寺温泉散策で巡った所を紹介します。
- 10:15渡月橋(とげつばし) 恋の橋めぐり
- 10:20修禅寺(しゅうぜんじ) スタンプラリー
- 10:26日枝神社(ひえじんじゃ) スタンプラリー
- 10:36虎渓橋(こけいばし) 恋の橋めぐり
- 10:40独鈷の湯(とっこのゆ),独鈷の湯公園(とっこのゆこうえん) スタンプラリー
- 10:45桂橋(かつらばし) 恋の橋めぐり
- 10:50竹林の小径(ちくりんのこみち) スタンプラリー
- 10:55楓橋(かえでばし) 恋の橋めぐり
- 11:00ギャラリーしゅぜんじ回廊
- 11:05滝下橋(たきしたばし) 恋の橋めぐり
- 11:07赤蛙公園(あかがえるこうえん) スタンプラリー
- 11:20源氏公園(指月殿,頼家の墓,十三士の墓,お伺い石) スタンプラリー
- 11:36筥湯(はこゆ) スタンプラリー
- 11:45一石庵(いっせきあん)
恋の橋めぐりとスタンプラリーと一緒にまわって所要時間は、トータルで2時間位でした。最後に立ち寄ったカフェ「一石庵」さんも含めるとトータルで3時間位です!

スタンプラリーで巡れていない場所もありましたが、足がパンパンだったのでバスに乗って駅に向かいました。
ここからは、実際に巡ったルートを紹介しながら、そのときの体験を振り返ります!
修禅寺(しゅうぜんじ)
まずは、桂川五橋の渡月橋を渡り、修善寺温泉のシンボルともいえる修禅寺に行きました。
修禅寺は、平安時代に弘法大師によって開かれたとされる古いお寺で、落ち着いた佇まいが印象的です。
境内は自由に散策でき、本堂の前でお参りをして旅の安全と良縁を祈願。



ちなみに、この地域は「修善寺(しゅぜんじ)」ですが、お寺は「修禅寺(しゅうぜんじ)」らしいです。地名と寺院の名前で、漢字表記と読み方が違うみたいですね。
ちなみに、修禅寺(しゅうぜんじ)が由来で、その周辺の地域が修善寺(しゅぜんじ)と呼ばれるようになったそうです。
日枝神社(ひえじんじゃ)
日枝神社は「縁結び」の神様が祀られているパワースポットでもあり、恋の橋めぐりとの相性も抜群。小さな境内ですが、山の気に包まれているような厳粛な場所です。ご利益は「良縁成就」。
日枝神社の正確な創建年代は不明ですが、日枝神社は修禅寺の鬼門の位置にあり、もともとは修禅寺の山王社(鎮守)だそうです。
神社から仏教的要素を排除する目的で出された1868年(明治元年)の神仏分離令により分離されたそうです。
大山咋神(おおやまくひのかみ)を祀っているそうです。




修善寺温泉の中心部、竹林の小径のすぐ近くにひっそりと鎮座する日枝神社は、規模はそれほど大きくありませんが、大きな杉や石段、そして境内に漂う清らかな空気で、訪れるだけで心が洗われるような感覚になります。
特に、子宝や安産、縁結びにご利益があるとされ、ひっそりと願掛けに訪れる人も多いパワースポットだそうです。
また、この時は知りませんでしたが、週4日ほど開く社務所では、数量限定で、地元産の藁を使った手作りの「一願成就お守り」が手に入るそうです。ちりめんの飾りも色が1つ1つ異なり、どの色になるかも楽しめるお守りだそうです!
夫婦杉と一位樫


日枝神社には、境内に立つ二本の大きな杉の木があります。推定樹齢800年以上とも言われるこれらの杉は、まるで夫婦が寄り添うように立つことから「夫婦杉」と呼ばれています。
この夫婦杉は、子宝や縁結びのご利益の象徴とされており、その根元には絵馬がたくさん奉納されています。

また、一位樫(イチイカシ)は、ブナ科の樫で九州地方に成育する気で、伊豆では珍しいらしいです。
根回り5.5m、樹高25mで、こちらもとても立派でした。
独鈷の湯(とっこのゆ)、独鈷の湯公園(とっこのゆこうえん)
修善寺温泉の中心を流れる桂川(修善寺川)の川中にあり、土台の岩や大きな石を組んで浴槽が作られているのが独鈷の湯で、その付近に独鈷の湯公園があります。
独鈷の湯の由来は、約1200年前、平安時代初期にまで遡ります。この地を訪れた弘法大師の空海が、桂川で病気の父の体を洗う少年を見かけました。
その少年の親孝行な心に感銘を受けた大師が、持っていた仏具である独鈷杵(とっこしょ)という仏具の一種で川中の岩を打ち砕くと、そこから温かい湯がこんこんと湧き出したと言われています。
この逸話が修善寺温泉の始まりとされ、修善寺温泉は「弘法大師ゆかりの霊泉」として広まりました。
独鈷の湯は、まさに修善寺温泉の原点!弘法大師の慈悲の心が込められた湯に触れることで、修善寺温泉発祥の地という歴史的価値を持つ独鈷の湯は、パワースポットともなっています。
独鈷の湯は、かつては入浴することができたそうですが、現在は、法律上の浴場としての位置付けではないらしく、入浴や足湯など出来なくなっており、見学自由の広場として開放されているそうです。
その独鈷の湯のすぐ近くに整備されているのが、独鈷の湯公園です。


独鈷の湯公園には、湯かけ幼児大使や無料で利用できる足湯「リバーテラス・杉の湯」があります。独鈷の湯の故事にあやかって、建立された湯かけ幼児大使は、治癒したい部分にお湯をかけると早く治ると言われているそうです。
また、足湯は、かつてはこの付近に「杉の湯」があったことから、「リバーテラス・杉の湯」と名づけられたそうです。


竹林の小径(ちくりんのこみち)
竹林の小径は、修善寺温泉街の中心部を流れる桂川の西岸に沿って整備された、約400メートルほどの散策路です!
この小径が整備されたのは比較的最近のことで、1994年から3年間かけて整備されたそうです。
修善寺温泉の観光地としての魅力向上を目的に、地元が中心となって整備が進められたそうですが、桂川沿いのこの地域には、以前から豊かな竹林が広がり、景勝地として親しまれてきたそうです。
何と言っても竹林の小径の魅力は、青々とした竹が空に向かってまっすぐに伸びる壮観な景色です。


竹林の中では、竹や土、川の水の混じり合った、清々しい自然の香りが漂い、これから竹になるタケノコもまっすぐ凛と伸びていました!
中央付近には円形ベンチが設置されており、休憩したり、竹林の美しさをゆっくりと堪能したりできるようになっていました。(雨で濡れてたので座れませんでした)



夜にはライトアップも行われているそうで、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気が味わえるらしいです。
ギャラリーしゅぜんじ回廊
ギャラリーしゅぜんじ回廊は、修善寺温泉の中心部を流れる桂川沿いの「竹林の小径」の中にひっそりと佇む施設です。

ギャラリーしゅぜんじ回廊は、修善寺温泉の観光振興と魅力発信を目的として、比較的新しく整備された施設だそうです。(竹林の小径と同じ時期でしょうか?)
無料で開放されているため、修善寺の四季折々の風景が気軽に楽しめるようになっていました。
赤蛙公園(あかがえるこうえん)
赤蛙公園は、修善寺エリアに静かに佇む小さな公園で、その名の通り「赤蛙」にちなんだユニークなスポットですが、知る人ぞ知る文学ゆかりのスポットだそうです。
伝承によると、この地域は昔、この地に珍しい赤い蛙が生息していたといわれていて、この赤蛙は幸運と豊穣のシンボルとされ、農作物の豊作を祈願する重要な存在だったそうです。

作家の、島木健作は、昭和19年(1944年)に胸部疾患の療養のため修善寺を訪れ、桂川のほとりを散策していました。
その際、桂川の中洲から向こう岸へと渡ろうとする一匹の「赤蛙」を目にしたと言われています。島木健作はこの赤蛙の姿に感銘を受け、この出来事を題材に短編小説「赤蛙」を執筆したそうです。
「赤蛙」という小説が生まれた場所に小さな公園が作られ、「赤蛙公園」と名付けられたそうで、公園内には、このエピソードにちなんだ愛らしい蛙の石像も設置されています。
源氏公園(指月殿,頼家の墓,十三士の墓,お伺い石)
源氏公園には、指月殿、源瀬家の墓、十三士の墓、お伺い石があります。


この場所については、調べて行くうちに色々長くなってしまったので、別記事で紹介します。鎌倉時代を築き上げた、北条政子の強い意思と悲しい思い、悲惨な最期を迎えるその子の源頼家の歴史とあわせて是非ご覧ください。
筥湯(はこゆ)
修善寺温泉街の中心部に、歴史ある湯を現代に蘇らせた立ち寄り湯、「筥湯(はこゆ)」があります。
1204年、修善寺に幽閉されていた鎌倉幕府二代将軍頼家が、温泉入浴中に北条氏の刺客に襲撃されました。その場所が「筥湯」の跡地にあった温泉だともいわれているそうです。

かつては、自然湧湯の共同湯がいくつか存在していましたが、時代の流れとともにその姿を消してしまいました。そこで、2008年にかつての共同浴場の役割を現代のスタイルで復活させた筥湯が建設されました。
落ち着いた木造建築と瓦屋根の美しい外観で、タオルなどの販売もあるため、手ぶらで気軽に立ち寄れるそうです!
私は時間の関係で入れませんでしたが、木の温もりが感じられる浴室内には、温泉が満たされており、肌にやさしく、湯あたりもやわらか。シンプルな造りだからこそ、湯の質の良さをじっくり味わえるそうです。
また、温泉の外には、高さ12mの展望所「仰空楼(ぎょうくうろう)」があり温泉街をみることができるみたいです。仰空楼は、かつて修善寺を愛した文豪、夏目漱石の漢詩にちなんで名付けられたそうで、入場料は無料。「筥湯」に入浴しなくても、仰空楼に入ることができるみたいです!
一石庵(いっせきあん)
修善寺散策の休憩にぴったりの、修善寺ならではの味覚を楽しめる「一石庵(いっせきあん)」に、修善寺散策の締めくくりに立ち寄りました!
一石庵は、修善寺温泉の中心部を流れる桂川沿いの「竹林の小径」の途中に位置する、和風の趣ある甘味処です。


竹林の緑に調和するような、落ち着いた外観が特徴で、店の前には小さな庭園も設けられています。修善寺散策の途中に、ほっと一息つける場所でした!
恋の橋めぐりとスタンプラリーで巡る修善寺温泉の旅は、歩いて・見て・祈って・食べて…五感で楽しめる充実の一日でした。
今回は、巡れなかった場所も行ってみたいですね!
- 横瀬八幡神社(よこせはちまんじんじゃ)
- 奥の院(おくのいん)
- 源範瀬の墓(みなもとの のりより)
- 安達藤九郎盛長の墓(あだちとうくろうもりなが)
周辺情報
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