玉造温泉で一番行きたかった玉作湯神社へ。願い石と叶い石の参拝方法を体験談つきで紹介します。『出雲国風土記』に記された歴史ある古社の魅力もあわせて紹介。
玉作湯神社の基本情報
- 名称:玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)
- 住所:島根県松江市玉湯町玉造508
- タイプ:寺社仏閣
電車
JR玉造温泉駅から徒歩約20〜25分
バス
玉造温泉バス停より徒歩圏内
車
山陰道松江玉造ICから約10分
駐車場
あり(周辺に観光駐車場もあります)
玉作湯神社に行ったときの情報
- 時期:2025年12月中旬(平日)
- 天気:曇/気温:5〜11℃
- 移動手段:徒歩
- 滞在時間:約30分
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玉造温泉に来たら、どうしても行きたかった場所が玉作湯神社でした!
温泉街から歩いて向かう道のりも穏やかで、平日だったこともあり、人はまばら。落ち着いて参拝できる雰囲気でした。境内は派手さはありませんが、静かな力強さのようなものを感じます。
玉作湯神社とは
玉作湯神社は、奈良時代の『出雲国風土記』(天平5年・733年)に記された古社で、延喜式にも名を連ねる格式高い式内社で、雲の歴史の深さを物語る存在だそうです。

案内看板にもある通り、御祭神は三柱。
- 玉作りの神櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)
- 国造りと温泉療法の神大名持命(おおなもちのみこと/大国主命)
- 温泉守護の神少彦名命(すくなひこなのみこと)
玉作りの神様が祀られているのは、この地が古くから勾玉づくりの中心地だったからです。境内は、国指定史跡「出雲玉作跡(宮ノ上地区)」の一画にあたり、弥生時代末から玉作りが行われていたとされています。
さらに歴史は続き、江戸時代には「湯姫大明神」「湯船大明神」とも呼ばれ、松江藩主の崇敬も厚い神社でした。藩主が隣接する玉造御茶屋を訪れる際には、必ず参詣したと伝わっています。寄進された品々は今も大切に保管されているそうです。
明治以降、天皇即位の式典に際して、ここで作られた瑪瑙や碧玉製品が献上されていたという話もあり、玉作の技術がいかに重要視されていたかが分かります。
観光地の神社というより、歴史の層が幾重にも重なった「本物の古社」という印象ですね。
漢字が、「玉造」ではなく「玉作」となっています。温泉地の名称は玉造温泉ですが、神社は玉作湯神社となっていて、ちょっと気になったので調べてみました。
奈良時代の『出雲国風土記』には、この地が玉を「作る」場所として記されています。そのため、古い文献では「玉作」という表記が使われていました。玉作湯神社も、まさにその歴史を受け継ぐ存在で、玉作りの神様・櫛明玉命を祀っていることからも、「作」の字が本来の意味を強く持っています。
一方で、温泉地としての地名は、時代の流れの中で「玉造」という表記が一般化しました。江戸時代以降、温泉地として発展する中で、より雅(みやび)で縁起のよい印象を持つ「玉造」の字が定着していったと考えられているそうです。
つまり、歴史的・神社的な由緒を重んじたのが「玉作」で、地名として発展・広まったのが「玉造」ということのようです!
参拝方法と「願い石」で「叶い石」の手順
玉作湯神社といえば、有名なのが「願い石」と「叶い石」。実はこれが、今回一番の目的でした!
参拝の流れ
①一の鳥居をくぐる

静かな参道が始まります。
②左手の社務所で「叶い石」セット(600円)を授かる

願い札2枚、小さな叶い石、お守り袋がセットになっています。
ここで参拝の手順を丁寧に説明してくださり、案内の紙もいただけます。
③二の鳥居をくぐり、階段を上る

途中には「古代玉作之処」の碑もあり、この地の歴史を感じます。
④手水舎で清める

手と口を清め、心も整えます。
⑤拝殿で参拝(ニ礼・ニ拍手・一礼)

まずは通常の参拝を丁寧に。
⑥叶い石を清めて、願い石のパワーを授かる

拝殿横に願い石があります。
願い石の前の御神水で叶い石を清め、拝殿横の願い石に直接触れさせます。そのとき、心の中で願い事を唱えます。
⑦願い札に記入

住所・氏名・願い事を書き、1枚は納入箱へ。もう1枚は叶い石と一緒に袋へ入れて持ち帰ります。
これで、自分だけのお守りの完成です!願いが叶ったら、お礼参りで石を返納するのが習わしだそうです。
社務所で説明を聞いて案内の紙も読みながらまわりましたが…案の定、途中で「あれ?次なんだっけ?」となりました笑

案内の紙が本当にありがたかったです。
参拝でめぐったところ
願い事を終えたあと、境内をゆっくり回りました。
御假殿建立之御座
「御假殿建立之御座(おかりでんこんりゅうのござ)」は、本殿の修理・建て替え時に、神様にお座りいただく仮の住まいだそうです。
土俵

境内に土俵がありました。神事として奉納相撲などの祭礼や力自慢の場として土俵が活用されていた名残りらしいです。
金刀比羅神社・稲荷神社


小さなお社ですが、丁寧にお参りしました。
出雲玉作跡出土品収蔵庫

鳥居を潜って登った階段の途中の左手側に出雲玉作跡出土品収蔵庫がありました。
古代の住居をイメージし、見た目を古代風にした小さな資料庫で、看板には次のように書いてありました。
古代の住居形ハニワを模した建築で、昭和35年に完成しました。鉄筋コンクリート平屋建、約20㎡の広さがあります。
この中には古代玉作りに関する資料約700点が収蔵されています。各種の玉類未成品と玉磨き砥石からなり、そのうち玉類184点、砥石162点、古代ガラス一括は、昭和14年と33年に国の重要文化財に指定されています。
古くからの伝世品を除くと、大部分が町内の玉作り遺跡から採集されたもので、住民が発見の都度神社に奉納したものです。収集は明治以降のことですが、文化財の保護に深い関心を寄せられた玉作湯神社歴代宮司の熱心な指導によるものです。
玉作湯神社は、玉作りの祖神とされる櫛明玉命のほか、湯神2柱を祭神としています。
(収蔵庫見学希望の方は、宮司宅までご連絡ください)昭和59年11月玉湯町教育委員会
湯山遥拝殿



山の上の本殿まで登らなくても参拝できるよう整備された施設だそうです。
玉作湯神社の狛犬さんたち
どっしりと構えた姿で、派手さはありませんが、境内の空気にとてもよく馴染んでいました。親子の狛犬もいました!









長い年月を見守ってきたような表情ですね。願い石や叶い石を授かる参拝者を、そっと見守ってくれている存在ですね。
玉造温泉の中心にありながら、どこか時間がゆっくり流れている玉作湯神社。派手さはありませんが、歴史・温泉・玉作り文化が静かに息づく場所です。
玉造温泉を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてください!

